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  • TYPE-K. feat 火男 – 地球の涙 (GDR-001)

    NEW ¥1,650

    [DLコード付属] 函館から札幌、そして練馬での生活を経て、2022年に八王子へと降臨した頼りになる男、Type-K。「自分で調合したシーズニングでジャークチキンを作ってたんだけど、今度はそのシーズニングの一つ一つの材料を畑で作るところからやってみたくて、八王子で畑を借りようと思って移り住んできた。」という彼の言葉を聞けばわかる通り、突き詰め出したらトコトンいっちゃうタイプの“こっちサイドの人間”ということが即座に判明し、道程の必殺技“いきなりユナイト”が発動。こちらの盤は、Type-Kがかつてクルーを組んでいたY to the ONE(2011年に他界)の曲を、盟友である火男の協力のもとリリースする運びとなった一枚で、心優しい力持ちType-Kの人間性が詰まった一枚。通常のReggaeのレコードではB面に収録されることが多いVersionをA面収録し、MixingはNaoyuki Uchida、MasteringはKuniyukiが担当した、トコトンいっちゃった一枚。レコードを単に音楽を聴くメディアとしてではなく、自分の血肉の一部として、自分の道程を表現する手段として用いた、熱い一枚になってます。両面収録時間は4:20ということで、本日4/21、一日遅れになってしまいましたが、Type-Kと道程が連名にて皆さんに届けるハッピーフォートゥエニー!

  • [CD] Bushmind – ろんぱーすとんぱー Vol.2

    NEW ¥1,650

    GALLERY & BAR COMMONという場所のために制作されたMix CDのようです。Vol.2ということはシリーズものなのでしょうか。そのあたりのバックグラウンドは把握できておりませんが、今回もいつもと同様Bushmindからのダイレクトディストリビューションで入荷した氏のMIX CD。トラックリストには日本人アーティストの名前がずらり。

    このあたりもご一緒にいかがでしょうか?

    [CD] Bushmind – 2020 DTW mix

  • (再入荷)[CD] AIWABEATZ – Purple Light / Purple Heat (BUSHBASH 014)

    NEW ¥1,650

    AIWABEATZが小岩BUSHBASHレーベルより新作MIX CDをリリース。他の方のレビューがとても素晴らしいので、今回は引用させていただきたいと思います!AIWABEATZのそのほかの作品はこちら!https://doteirecords.com/?s=aiwabeatz&post_type=product

     

    ミクロからマクロを見る様に
    BUSHBASHに物言わず座る友人(音楽)を
    紫光に翳された男が迎えに来た。
    途方も無くデザインされた波の美しさの中へ耳を澄ませ
    大きな放物線を描きながら終末を目指すと
    彼は無抵抗に瞬間を永遠に変換した。
    つまりはこの時、この男を座標にして世界の輪郭を把握していた。
    奥歯を撓らす様な慊なさが柔らかにストリングスの震えを観測して
    俺は今日、名古屋の河川敷からボブの言う様な”風”吹かれ
    たおやかな感情の原因をAIWABEATZに投射する。
    (RAMZA)

    H-TOWNにあった深い酩酊手段としてのスクリュードをオルタナティヴな手法として押し進め
    新たな音楽のケミストリーとして酩酊+サムシングを模索するAIWABEATZによるNEW MIX。
    ストーナー化し足を絡めとられたアルペジオとパープルなストロークから生まれる低速サウダージ。
    爪弾かれる一音、タムを打つ一音に溶けた鉛が絡みつくのだけど決してドゥーミーにならず、
    むしろ少し浮足立つようにサスペンドさせてくれる粘着質で不思議な夢。
    MICHIOSHKA (ebbtide records/SEMINISHUKEI)

  • [CD] AIWASTONE – WEST TOKYO DRILL TRAKXXX Vol​.​1 (WTYO-01)

    NEW SOLD OUT

    スクリュー専門のDJであり、ハードレコードディガーでもあるAIWABEATZと、当店ではHoodish Recordingsからのリリースでもお馴染み、唯一無二のハードコアサイケデリックブラックホールスタイルの作曲家IRONSTONEが共同で作成した、日本の曲のサンプリングのみで構築されるDRILL BEATのCDが入荷。私はDRILLという音楽に馴染みが無いですが、Chicagoをルーツに持ち、そこからUKへ渡り、再度大西洋を渡って逆輸入的にNew Yorkで話題になるなど、デジタル以降の音楽の特徴でもある、地理的な横軸の障壁を持たないスピード感を持って広がりを見せる新しいスタイルの音楽のようです。

  • TWOTH – PLAYBACK THE COMPACT

    NEW ¥2,000

    【DLコード付属】2022年末にたまたま知り合いの店でお会いした須田さん(TWOTH)。その日はなんだか、あらゆる歯車がいちいちピッタリと、そして予想外の方向に噛み合いながら時が刻まれていく”Strange Prefect Day”だったのを覚えています。そんななかでお会いできたことにも縁を感じ、音楽を作っているとのことで翌日早速聴いてみて、即取り扱いをお願いした本作。ISSEY MIYAKEのコレクションで使われた楽曲や、MeiteiのRemixを含む10トラックを収録したアンビエントアルバムです。しかしながら、アンビエントと一括りにするにはあまりにも多方向的なFusionismが存在する作品。Broken Beatsのような不規則な打ち込みや、Hiphop的ネタ感、シーケンスを組まずに手で演奏していると思われる有機的な音の置き方、無機的な飛ばしの効いたDroneなど、様々なレイヤーのミルフィーユを、注意深く一層ごとに味わうもよし、感覚的に総体で感じるもよし。それはまるであの一日のように、単独で存在していれば共通項を見いだせなかったかもしれない一つ一つの要素が、TWOTHという媒体を通してこのアルバムにぶち込まれることで必然性を獲得し、一本の線で結ばれている様はまさにお見事。いづれにせよ2回、3回と聴いていくうちにまた異なる旨味が脳内に広がっていくこと間違いなしの、深みのある一本。坂本龍一との仕事でもお馴染みのTaylor Deupreeによるマスタリングが、その世界をさらに深いものにしています。是非フィジカルで手に取り、聴いてみることをオススメします。

  • [当店ロングセラー][CD] ECDPOPO – ECDPOPO ※店頭陳列分のラスト1枚。状態確認はメールにて。

    NEW ¥1,650

    もうかれこれ8回目の入荷となります(2022年12月)。同居人からも「いつもこれ聴いてるよね。」と言われる一枚。オルガン×トランペット×トランペットからなる神戸のPOPOと、日本語ラップの草分け的存在でありながらずっと垢抜けずに各地のローカルシーンに寄り添い、常にリアルだったラッパー、そして社会運動家でもあるECD(2018年に他界)による全ての音楽ファンに届けたい超名作CD。聴いてるだけで心がふわっとした何かに包まれ、散歩なんかしちゃって、久しく会ってない昔からの友達に電話でもしようかななんてふと思わせられるような、日常にとてつもなくフィットしながらも、超スペシャルな気持ちにさせられるアルバムです。ECD文脈がっちりな人にはもちろん、感覚的に音楽と付き合っている人、普段あまり意識して音楽を掘っていないような人にもプレゼントとかであげたりなんかしたらバッチリな一枚。オススメとかを越えて、持っていないとアキマヘンなブツ。

    円盤がリリースしているECD作品として、こちらも是非ご一緒に。

    [CD] ECD+イリシット・ツボイ+久下恵生 – session impossible

  • [再入荷] MaL – Primal Dub 2 (HDR-004)

    NEW SOLD OUT

    2022年最後の(かもしれない)ニュースはHoodish Recordingsから、第一弾の「Primal Dub」も大大大好評だったMalによるDub Ambient大名作の続編「Primal Dub 2」のリリース!今年の下半期はMalさんと中野のバカフェで偶然直接お会いしたことをきっかけに、その後何度か話す機会もあり、嬉しい出会いとなりました。そこで色々と話を聞いて、音に対する並々ならぬこだわりと、重ねたトライ&エラー、日々の研究、日々のディグ、なにより音楽に対する愛情(ありきたりな言葉で申し訳ないんですが)を別次元で感じ、Primal Dubがどうしてあれだけ新しい音をノスタルジックな温もりを帯びながら、キレッキレな音で構成されているのかが腑に落ちました。テープではMIX形式で、ダウンロードコードではオリジナルソングを曲別でダウンロードできるという前回同様のフォーマットも超素敵。フィジカルで絶対ゲットしてください。店の在庫を切らせたくない一心で、もはやノイローゼ気味にレーベルから買わせてもらった前作Primal Dubもまだ少し在庫ありますので、買い逃していた方はあわせて是非!同時に胸を熱くして書いた前作の僕のレビューももう一度読んでもらえたら嬉しいです。DUB IS THE MUST!

    (再入荷) [Cassette] MaL – Primal Dub (HDR-001)

  • [CD] 東金B¥PASS – TAILLAMP

    NEW SOLD OUT

    ビートメーカーのsostoneとラッパーのDriFt¥からなるユニットで、千葉県の東金を拠点に活動する東金B¥PASSの5年ぶりとなる2ndアルバムがWD Soundsからリリース。ゲストにpaap、IRONSTONE、Ramzaを迎えるも、全ての曲にsostoneが手を施している純東金産の一枚。歌詞カードと、裏面のphoneheadによる紹介が書かれた紙とCotton Dopeによる二人へのインタビューが印刷された紙(写真2つ目)が付属します。千葉Muiや小岩Bushbashなどを中心に、完全ローカル現場主義の活動を行う彼ら。「想い」の部分はphoneheadをはじめとした色々な方が書かれているので割愛しますが、音楽として非常に鮮烈な一枚になってます。スモーキーで重たい質感の中に、空中に浮かぶ羽毛を針でを突き刺して捕らえるかのような繊細な狂気と、宗教音楽のごとくとてつもなく真っすぐな絶対的かっとばしがブチ込められた足ガクガクGroovyシットの大名盤がここに誕生。これは間違いなく話題になるでしょう。当店でも全力で推薦させていただきます。

  • [CD] MASS-HOLE – ROC & HENESSY

    NEW ¥1,760

    WD Soundsの配給により当店にも入荷!長野松本で活動するラッパーでありトラックメーカーのMASS-HOLEによるMIX CDです。New York出身のラッパー、Roc Marcianoがサンプリングで使っている元ネタのみで作られたという、さすがディガーなコンセプトで制作されたグッとくるDJ MIX。Soul, Rock, Reggae, またその他のオブスキュアな音のする曲など、良いテンションで繋ぎあげられています。先日お店にも来ていただいて、お声がけするまでずっとレコード掘ってくれていました。本物は本物らしく振る舞うんだな、という当たり前のことを再確認。本物は本物しか産み落としません。それがMIX CDであろうと自身のプロダクションであろうと。リスペクト!

    WD Soundsから2021年に発売されたこちらもマストチェック。

    [CD] MASS-HOLE – ze belle (WDSD0046)

  • [Cassette] DJ Liberate – Scenes In The Gravity (HDR-003)

    NEW ¥2,200

    (DLコード付き)高田馬場にあるレストランKusudamaが新たにスタートさせたHoodish Recordingsの第三弾リリース!(以下レーベルインフォです)

    本作はコロナ禍で発売延期となっていたDJ Liberateによるオリジナル楽曲をミックス/アレンジを担当する Fumitake Tamura ( BUN ) と共に再構築したアルバムでもある。
    極限まで音数を減らし、研ぎ澄まされたプロダクションが生み出すサウンドはタイトでヘビーながらも繊細な音の配置がエコーした唯一無二のトラックに仕上がった。
    更にそれぞれのラッパーが綴る言葉が乗る事で圧倒的なオリジナリティを放つ独自の世界観を確立している。正に新時代の幕開けである。
    客演にSTONEDZ (MEGA-G, DOGMA)、鎮座DOPENESS、前里慎太郎、Fortune D、MORI、BDR、KSと巧みなスキルを持ち、シーンを牽引するラッパーたちが参加。
    マスタリングはメジャーからアンダーグラウンドまで様々なアーティストを手掛ける、木村健太郎 ( kimken studio )によるもので世界水準の豊かな音像に仕上がっている点も聴き逃せないポイントである。
    リミックス2曲はそれぞれ MaL ( part2style )、Atsukiによるドープトラックス。
    ジャケットデザインは自身のビジュアルアートやハードコア/パンク、アダルトを軸に活動する KEI SASAKI が担当し音の世界をアートワークとして表現。
    MV制作では Oshirasama が撮影・編集を担当。
    本作はカセットテープ購入でダウンロードコードも付いてくるので是非ダウンロードしてイヤフォンやヘッドフォン、クラブのスピーカーでこだわりの”鳴り”を楽しんでいただきたい。

  • [Cassette] IRONSTONE – LET THE DOG IN THE HOUSE ,LET THE HUMAN DIE OUTSIDE (HDR-002)

    NEW ¥2,200

    (DLコード付き)高田馬場にあるレストランKusudamaが新たにスタートさせたHoodish Recordingsの第二弾リリース!ドリル、トラップと呼ばれる音楽をベースに、誰かに定義されるものではない自分自身の音楽として昇華したファーストアルバムをIRONSTONEがリリース。付属のダウンロードコードのみでゲットできる特典楽曲が4つもついてきます!

  • (再入荷) [Cassette] MaL – Primal Dub (HDR-001)

    NEW SOLD OUT

    高田馬場にあるレストランKusudamaが新たにスタートさせた、大注目のHoodish Recordingsの第一弾リリース!私個人的にはKusudamaが主宰するパーティー、The Kitchenのラインナップでもお馴染みのMaLによる8曲のオリジナルトラックを、本人がDJ MIXしたという手の込んだMIX TAPE。楽曲はMaLが全治9ヵ月の大ケガを負った際に、入院していた中野総合病院の427号室で制作されたとのこと。狭く無機質な病室で、テレビのプリペイドカードよりも、スプリングリバーブとディレイによって自らと外界との繋がりを見出した氏の、文字通り肉体と精神から捻出された46分に及ぶカセットテープ。Dubという手法に固有のゆらゆらとした陶酔感のなかに佇む、真の通った一本の光の筋は、生き方と定めを自覚し、酸いも甘いも味わった一人の人間からにじみ出る「スタイル」という名の人生の物語か。ダウンロードコードではオリジナル楽曲8曲が取得可能。

    そして「Kusudamaとはなんぞや」と気になったあなたのために、以前道程店主がThe Kitchenに出演した際に勝手に書いた紹介文を以下の通り抜粋。

    (記:2018年4月24日)旨いもんが食いたい。仲間と楽しく遊びたい。それでもって生活していく金も稼がなきゃいけない。ってことで、日々葛藤してる人も多いと思いますが、Kusudamaはそれらを皆で実現しているコレクティブであり、僕もまだ歴は短いですが、そこで働く人、提供される飯の質、店に出入りする仲間達、渦巻くグッドバイブスに、一つの理想のかたちを見ました。そんなKusudamaが主宰するパーティー、「The Kitchen」は、普段はレストランの店内をダンスフロアに変えて、飯とtattooとshishaとcoffeeと、あなたが好きなものなんでも揃ってます。日頃のkusudamaのホスピタリティーに対する感謝と敬意を、音楽で返済しますので、皆さま大集合お願いします!柚子胡椒買って帰れよ~

  • Jonas Olesen – TEST (BIN 00-23)

    NEW ¥2,700

    究極のテストソースに成りえる一枚、その名も「TEST」!2015年にリリースされた300枚限定版です。まだ残っているのも納得マニアック音源。世界中からあらゆるテストソースを集め、周波数、速度、LEFT&RIGHTの加減など、その音が何の音なのかをジャケット裏側に記載した珍しいレコード。試聴はその一例で、「アメリカ政府が定義する1000 cycles per secondのサイン波」を録音したもの。レコードを扱う人、特にDJなど、場所、天気、何の針を使っているかなどで毎度異なる環境でレコ―ドをプレイする人は、都度変化する状況下でいつも聴いているその音がどのように鳴るのかを理解することは非常に重要な要素だと思います。自分が聴きなれたテストソースに加えて、このレコードを一枚持っていれば微妙な変化を捉えて、その状況でしっかり鳴りそうなレコードをピックアップする一助になることでしょう。しかもうまくかける(他の曲とMIXする)ことができれば、音楽としても当然成立するはず。1ステレオにつき1枚持っておきたい盤!

  • [CD] Bushmind – Field Of Dreams

    NEW SOLD OUT

    Bushmindが新作をリリースということで、発売日の0時回った瞬間にアップしちゃうチャッカリ&律義なレコード屋、道程です。コメントはタラウマラの土井さんがやべぇテキストを綴っているのでそちらへお任せしちゃいましょう。Bushmindの関連作品たくさん取り扱ってますんでチェック!https://doteirecords.com/?s=bushmind&post_type=product

    (土井さんの紹介文)音楽は誰のためでもなく、誰のものでもなく、嬉しいことがあった日も、悲しいことがあった日も、晴れの日も雨の日も雷の日も、そこにずっとあって、気づいてもらいたくて、むしゃくしゃして、でもやっぱり聴こえてきて、名前なんてなくて、つまずいた小石でステップを踏んで、いつしかそれがダンスになる。破れた絵本の3ページ目を見て、古いレコードを聴きたくなった。大切なものを抱きしめたり、淹れたての紅茶を飲みたくなった、あの日のフロアに想いを馳せたり、やみくもに拳を突き上げたくなったり、セックスしたり、いなくなったり、迷い込んだり、溺れてみたくなる、でも結局は柔らかい毛布を手にして、スピーカーから流れる音と添い寝する。晴れの日も雨の日も雷の日も、戦火のなかでも、マスクで顔が見えなくっても、そばにいる人の手を取ることはできる。その手は小さくて大きくて冷たくて温かい。繋いだ手を円にして覗き込んだら、BUSHMINDがいつものように手のひらを羽ばたかせていて、ころころと心地良く鳴るドラムの音が聴こえてきた。空なんて飛べなくてもいい、どうせまた転ぶんだから、だったらいっそのこと転がり続ければいい。回り続けるレコードと一緒に、いつまでも、ずっと、どこまでも、今日のことを忘れられるその日がくるまで。フロアから人がひとりずついなくなっていくように、すべてを手放せたとき、”それ”は最初からすぐそばにあったってことを思い出す。いつも聴いていたのに、はじめて聴いた音楽たち、その最後のメロディを焼き菓子にして、どこか知らない所に遊びに行こう、繋いだ手を離さずに。このmixは扉を開いてくれる、最初からそこにあった新しい日々とお隣さんのために。Text by DJ PATSAT

  • [CD] COTTON DOPE / …AND LONG LIFE (BUSHBASH 015)

    NEW ¥1,650

    当店でも取り扱っているWD Soundを運営し、個人名義ではJ.Columbusとして、そしてハードコアバンドPayback Boysのボーカルも務めるマーシ―さんのCotton Dope名義でのMix CDがBushbashから発売されました!今回、Mejiro St. Boyzとして共に活動する、レコードと言葉を紡がせたら世界No.1の一人、Phoneheadがオフィシャルレビューを書いておりますので、以下熟読くださいませ!

    「日常が特別になる瞬間、そこには幽霊がいる。」この幽霊については私にも心当たりがある。COTTON DOPEのオフィシャルリリースのMIXCDとしては前作にあたる『Marouder’s Taproom』(MIDNIGHTMEAL RECORDS 2018年)を聴きながら池袋を歩いていたとき、一見として統合不一致な街並みと一聴するだけでは統合不一致な選曲が目の前で重なり、なんでもない日常の光景が突如として起点も終点もなく振り付けもないまま永遠と続くミュージカル映画かフラッシュモブでも見ているような感覚に陥り、目眩がして西口の天丼屋の前で思わず膝をついてしまいそうになったことがある。それが”不一致である”という一点のみに於いて統合される街の光景と楽曲のセレクトとそのタイミング。感動でもあり困惑でもあるこの感覚を言い表す言葉を長らく探していて、ようやく見つかった。私はあの時この「幽霊」に出会ったのだ。

    そして、今作『…AND LONG LIFE』がリリースされた。最初に断っておかないといけないのは、本作には生き残った人間が持つ、生き残った理由と生き残って成さなければいけない事柄を含む、というよりもっとそもそもの話し、他の誰かではなく自分自身のもの以外ではあり得ないこの「生」が他者との関わりの中で命題に行き着き、「人生」として生きられる、という大いなる謎についてのネタバレを含みます。
    冒頭はMejiro St. Boyz第4のオスOLEOのお気に入りの曲から幕を開け、終盤のイーブンキックはMSBアンセム。これらの新しいレイヤーを追加して新たに片取られたNORTH TOKYOのアウトラインは例えば西武池袋線、山手線、総武線を経由することで北と東を幾つかの改札で繋ぐことにより更に不定形に拡張して、塗られるたびに色が変わり続ける。その色彩感を感性や才能だけでは遠く及ばなくて、その上に経験や訓練を積み重ねてもまだまだ足りなくて、ついには持てる運の全てを使い果たしてもほんの少し届かない場所へ至るためについには「幽霊たち」の手を借りて選出したBASSLINESで表現している。
    また、全編懇意の店や個人から購入したLP盤を音源素材とする古典的方法論が強く濃く浮かび上がらせるのは、レコードの溝を針がトレースすることで音が再生されるという物理的で、本来一回性の元にある経験を録音して反復しようとするときそこにある意味と、それが鳴らされる常に流動的な私たちの生の意義との間にある新たなる統合と不統合・一致と不一致にまつわる相克であり、この運動が生起し続ける限りSOUL MUSICは必然的に鳴り止まない。

    彼らは去って私たちは残ったBUSHBASHのラウンジから何度でも呼びかけよう。”AND”という接続詞の前にセレクトすべき命題を宿した人生の保持者は本作に耳を澄ませて下さい。
    いろいろあったけどよかったよかったと辻褄を合わせる必要なんかどこにもない。

    Words by Phonehead

結果の16~30/79を表示しています